「DJI Phantom3 映像表示の不具合」(レポートなので、相変わらず長文ですww) 世界中のフォーラムで話題となっているトラブルですねw 問題を混同してはいけないのですが、以前は、原因がDJI-GOアプリのバグだったため、アプリのVerUpで改善しました。 現在発生している転送エラーは、以前のアプリのバグとは別物だということです。 たまたま僕が使っている機体(テスト機や借り物を含めて計5機)では、アプリのVerUp後は再発しなかったので気にしていませんでした。 しかし、相変わらず世間では問題が続いており、メーカーからも明確なアナウンスはないままでした。 フォーラムでは、アプリや送信機のVerDownにより改善したとか、HD転送設定をカスタムすれば良いとか、LITCHIを使えば問題ないとか、iOSが悪いとか・・・ 様々な意見が飛び交っていて、正直、どれが本当なのかも分かりませんww すべて最新Ver(310,1960,180)に更新してある自分の機体で発生しないので、今まではまったくの他人事だったのですが(^^; ついに!出てしまいましたww 昨夜、バッテリーの放電を兼ねて工場内で妻が練習飛行した時「信号なし」とか「転送信号弱いため・・・・」の警告!! タブレットモニターのFPV映像が半分緑色でぐちゃぐちゃになったり、真っ暗になったりw 送信機と機体はすぐ横にある状態だし、HDのDownLinkは当然100%だし。 工場の中なのでWiFi電波はいっぱいで、とても良い電波環境ではないものの、これまで異常が出たことはありませんでした。 エラーの状況を観察すると、以前にアプリのバグで発生した時の現象とは少し違います。 アプリのバグの時は、上記の「転送信号弱いため・・・・」の警告はありませんでした。 ただ、映像がぐちゃぐちゃになっただけです。 しかも、原因はアプリだったので、LITCHI等の別のアプリに切り替えれば回避することができました。 今回もすぐにLITCHIに切り替えてみましたが、状況は変わらず・・・(><) 仕方なく、フォーラムの情報を参考にしながら解決策を練ることにしました。 が、ネットで得た情報を色々試しても結局、完全には改善せず(泣) 治ったかな?と思ってもすぐに元に戻ったりして、決定的な解決にはなりませんでした。 そこで、またまたさらに仕方なく、自分で解決策を探ることにしました。 準備したのは、Phantom3/Pを2機、Phantom3/Aを1機、それぞれの送信機3台、iOSのタブレットを2台、Androidのタブレット&スマホを3台です。 幸いにして転送エラーが出ているのはP3/P-2号機の1台だけなので、これだけ準備すれば問題の切り分けができます! 自分なりに考えられるすべてのクロスチェックを行って、結果から確定したことは以下の通りです。 1)エラーが出ている機体では、アプリを変えても同じ。 DJI-GOのVerDownを含めて、使っている他のアプリ(LITCHI、FPV-Camera、VerticalStudio、PhantomFlight)のどれをつないでも同じです。 また、iOSでもAndroidでも状況は変わりません。 2)エラーが出ている機体では、送信機を変えても同じ。 送信機のVerDownも含めて、別の機体の送信機とリンクし直しても何も変わりません。 3)エラーが出ていない機体では、送信機のVerDownを含めて、別の送信機にリンクしてもエラーは出ない。 当然、他のアプリに切り替えても問題は出ません。 以上のクロスチェックにより、FWもアプリも「すべて最新Ver」で発生する最近の転送エラーは、アプリや送信機側ではなく機体側に原因があるということが分かりました。 現在、機体のFWは最新Verの「V01.09.0060」なので、ひとつ前の「V01.08.0080」に戻すことにしました。 SDカードに古いFW「V01.08.0080」を入れて機体だけを起動し、待つこと10分余り。 残念ながらFWのVerDownは失敗で終了しましたww 再度やってみましたが、やっぱり失敗。 あれ?機体のFW「V01.09.0060」ってVerDownできなかったっけ!?!? ま、目的はFWを新しく入れ替えたいだけなので、古いFWはあきらめて最新の「V01.09.0060」を入れて起動しました。 一度壊れた!?FWをUpDateすべく「ジージジ」の音から始まって、無事にUpDateできました。 そして、期待を込めて通常通り送信機から順番に起動すると。 なんとなんと! 転送エラーはなくなって普通に映像が出て来ました♪ 結局のところ、悪いのは機体側のFWだということは分かったのですが、真の原因は分からないままです。 同じVerでも問題ない機体もあれば、今回の様に問題なかった機体が突然エラーになることもあります。 どっちにしてもFWのエラーは間違いない訳で、推測すると、何かのタイミングで転送エラーになるバグが潜んでいるということでしょう。 転送エラーが出たら「機体側のFWを上書き!」で解決ってことで♪w あと、検証中に分かったことですが、転送エラーが出ている機体に「FWを入れたSDカード」を挿して起動すると、UpDateを始めますw 本来なら、機体もバッテリーもUpDateされていれば何も起こらずに離陸準備に移行するはずです。 このことからも、何らかの原因でFWがダメージを受けたということになりますね。 そして、ここでUpDate(上書き)が正常に終われば何も問題ない訳ですが、悲しいかな、UpDateは必ず失敗しますw 壊れたFWには同じVerのFWを上書きすることができないのでしょうか!? この場合は「V01.08.0080」を入れて起動し、古いFWを上書きする必要があります。 でも、またまた悲しいかな、古いFWのUpDateも必ず失敗しますww でもでも、失敗したとは言え、これで機体のFWは古いVerに変わったので、あとは通常通りに最新の「V01.09.0060」を入れて機体だけを起動すればOKなはずです。 が!またまた失敗しますwww FW「V01.08.0080」の書き換えで失敗した際に、どうした訳か、機体側の日付が「2014/01/01」になってしまうのです。 たぶん、Phantom3のデフォルト日付は2014/01/01なのでしょう。 この状態で最新のFW「V01.09.0060」で上書きしようとしても必ず失敗します。 これを回避するためには、FWのUpDate開始時に送信機、タブレットと機体をリンクさせておく必要があります。 で、長くなったのでまとめると(^^; 1)通常は、アプリ、送信機、機体すべて最新Verで使用する。 2)もしも転送エラーが発生したら、FW「V01.08.0080」を入れたSDカードを挿して機体だけを起動する。 3)UpDateは失敗するのでw電源を切る。 4)SDカードをフォーマットして最新のFW「V01.09.0060」だけを入れて機体に挿す。 5)送信機、タブレットを起動した状態で機体を起動する。 6)機体側のUpDateが始まり10分くらい待っていると、途中で失敗して終了(ジンバル前側のステータスLEDは赤の点灯)します。 7)一見失敗した様に見えますが、実は成功していますw 8)一度すべての電源を切り、SDカードをPC等でフォーマットしてから機体に挿し、通常通りに送信機、機体を起動すればエラーは出なくなります♪ 9)念のために機体のステータスで各Verを確認します。現在では「310,1960,180」になっていればOKです。 以上が半日掛かりで分かった、僕の検証結果です。 疲れました。 っていうか、これでも一時的な見せ掛け解決だったらガッカリだなー。 しばらくはエラーが出ないことを祈りながら飛ばしますww
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